香辛料は主として熱帯 ≪亜熱帯・漢方・食事≫

亜熱帯、温帯地方に産する植物の種子、果実、花、つぼみ、葉茎、木皮、根塊などで、刺激性の香味を有し、飲食物に風味や着色を施し、食欲増進、消化吸収を助ける働きをもつものの総称。

日本では昔から薬味といわれていたが、最近では英語名のスパイスが一般的で、香味料ともよばれている。

人類と香辛料の結び付きは、いまからおよそ5万年も前の狩猟民族が、獲物の肉を香りの高い草の葉に包んでおいたところ、よいにおいがつき、おいしく食べられることを知ったのが始まりといわれている。

古代エジプト・バビロン時代になると、インドやセイロンからペパーやシナモンがエジプトに伝えられ、薬や香料として使われ始めた。

また、シナモン、クミン、カシアなどがミイラをつくるときの防腐剤として使われ、ピラミッドを建てる奴隷たちの疲労回復、食欲増進のためにガーリックやオニオンが与えられたという。

古代ギリシア・ローマ時代になると、香辛料の薬としての効果が明らかになり、多くの薬用香辛料のリストがまとめられ、植物学、薬学、医学も学問の形態を整えてきた。

当時、インドのペパーなどは、金や銀と等量で取引されるくらい高価なものであった。

同じころ東洋では、草根、木皮を煎じて飲む湯液医学が発達し、いわゆる漢方医学も誕生した。
update:2010年03月17日